はじめはロウソク橋を目指していた私たち。
どこで迷ったのか、別の道にたどり着いていた。
この頃には、既にフィンランドの交通標識等がわかり始め、スムーズに進めるようになっていた。
足下は悪く、何度もツルツルと滑りながらの道中であったが、ようやく町が見えてきた。
川は完全に凍っていた。
こんなに寒く、我々は歩いているのに、ツルツル滑っていたのに、
スニーカーでランニングする人が何人も見受けられたことに驚いた。
と、先に、ロバニエミ教会の屋根が…!!!
遠かった、ここまでの道のり。
明日は、タクシー代全額出すから、タクシー乗せて、と他の二人に私は泣いた。
橋を渡って、いざ、教会へ!
現地には日本語のパンフレットが置いてあった。
旅ブログなので、たまにはそれらしいことを書いてみる。
パンフレットの内容を要約する。
1944年に勃発した、ドイツ軍とフィンランド軍との間のラップランド戦争の際に、ロバニエミ市は完全に破壊され、その際、ロバニエミ教会も焼け落ちたとのこと。
戦後、スウェーデンとアメリカの経済支援を受け、1950年に現在の建物が再建築された。
教会の中で最も注目を集めるのがレンナルト・セゲルストローレ教授によるフレスコ画
“魂の救済”である。これは人間の心の中の善と悪、人の生き様を描いている。
フレスコ画の左側には、魂の救済を求め、真の人生を求めている人々が、そして右側には人生を怠慢に過ごし、神への冒涜に時間を浪費してきた人々が描かれている。
神の愛を受け入れない酔っぱらいが地面に横たわり、その傍らに立つ息子は救済を求めながらも、両親の無関心により、救われずにいる。
しかしながら、このような人間的なシーンの背景に描かれているのは、美しくも厳しいラップランドの風景であり、イエスがその中心から後光を放っている。
と書いてあった。
ちなみに、戦前の教会は今のようなとんがり屋根ではなかったようで、
昔の教会をそのまま再現したものではないようだった。
ここまで、計画もなく旅を始めた私たちであったが、
やはりロバニエミに来たからには、サンタ村を是非ともおさえたい。
明日何があるかもわからないので、
今日中には行きたい、と考えた。
こうして私たちは、サンタ村へ唯一行ける市内バス8番を探して、
また再び歩き始めた。
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